問題1 次の文章を読み、後の問い(問1〜5)に答えよ。
日本語学習者が習得上の困難点と感じる要素の一つに待遇表現がある。これは話し手の上下意識や親疎意識などに基づく言語表現であり、日本語においては敬語表現がその代表格である。
文化審議会から平成19年に出された「敬語の指針」では、敬語を分類してそれぞれを解説している。その中で謙譲語について、行為・ものごとなどが向かう先の人物を立てて述べる(ア)などを「謙譲語Ⅰ」、行為・ものごとなどを話や文章の相手に対して丁重に述べる(イ)などを「謙譲語Ⅱ」として区別している。
また「敬語の指針」では、近年の敬語使用の一例として、接客業などで用いられるいわゆる「マニュアル敬語」についても指摘している。さらに、敬語使用における地域差の例として、「どこから来たのか」という意味で、「どちらから来はったんですか。」という表現が一例として挙げられている。
問1 文章中の「日本語学習者」に関して、文部科学省の令和6年度「国内の日本語教育の概要」が報告している日本語学習者数として最も適当なものを、次の1〜4の中から一つ選べ。
問2 文章中の「敬語の指針」に関して、「敬語の指針」では、敬語を何種類に分類しているか。最も適当なものを、次の1〜4の中から一つ選べ。
問3 文章中の(ア)と(イ)に入れるのに最も適当な組み合わせを、次の1〜4の中から一つ選べ。
| (ア) | (イ) | |
|---|---|---|
| 1 | 伺う | 参る |
| 2 | 参る | 伺う |
| 3 | いたす | 申す |
| 4 | 申す | いたす |
問4 文章中の「マニュアル敬語」の例として不適当なものを、次の1〜4の中から一つ選べ。
問5 文章中の「来はったんですか」に関して最も適当なものを、次の1〜4の中から一つ選べ。
解答・解説(原資料)
以下は解答解説PDFから該当問題の説明を収録したものです。採点後に確認してください。
問1:選択肢2
文部科学省の令和6年度「国内の日本語教育の概要」からの出題。日本語学習者数の他に、日本語教育実施機関・施設等数、日本語教師数についての統計もあるので、併せて把握しておきたい。
問2:選択肢3
「敬語の指針」(平成19年2月2日文化審議会答申)では、敬語を尊敬語、謙譲語Ⅰ、謙譲語Ⅱ、丁寧語、美化語の5種類に分類している。
問3:選択肢1
他に謙譲語Ⅰには「申し上げる」「差し上げる」が、謙譲語Ⅱには「存じる」「いたす」などが分類される。
問4:選択肢2
選択肢2は、一般的な敬語表現だと考えられる。
問5:選択肢4
これは「ハル敬語」と呼ばれるもので、「お父さん会社行きはった。」「お母さん買い物に行ってはる。」などのように身内にも用いることがある。
出典:添付「読解問題解答解説_2026.pdf」問題1の解答解説。
注:問題文は演習用にHTMLへ転記しています。公開前に、原PDFの表記・句読点・下線部の位置と最終照合してください。