日本語教員試験 2026 読解問題

問題12|原文収録・解答確認機能付きHTML

2026 読解問題 ©ヒューマンアカデミー

問題12 原文

問題 12 S先生は、日本語学校の中級クラスにおいて聴解および読解の授業を担当してい る。ある時、授業の感想を学習者に尋ねたところ、<資料A>にある4名の発言に代 表されるような感想が多かった。そのため、次回の授業は<資料B>のような授業を 行うつもりであるが、<資料A>の学習者の声に配慮し、指導のやり方を工夫しよう と思っている。これらの資料を読んだ上で、後の問い(問1〜5)に答えよ。 <資料A> 学習者Lさん 私は漢字圏出身なので、読解は自信があります。でも、いつも辞書を引くのに 時間がかかるので、読むスピードは遅いです。一方、聴解はちょっと苦手です。 聴解の場合、漢字がわかりませんから、単語が理解できません。それで、何を言 っているのか、わからなくなります。 学習者Mさん 私は読解も聴解も苦手です。でも、結局のところ、読解でも聴解でも、単語力 が重要だと思います。私は単語力がないので、知らない言葉が出てくると止ま ってしまい、理解できません。そこで、読解力や聴解力をつけるために、最近で は単語クイズのアプリを使って練習しています。 学習者Nさん 日本のニュースの聴解をすると、言葉がわかっても、そのニュースのポイン トがあまりわかりません。後でスクリプトを読みながら先生に説明してもらっ ても、日本語としては理解できても、その出来事の何が重要なのかがよくわか りません。ですから、どうやって勉強すればいいのかわかりません。不安です。 学習者Oさん 私は、読解より聴解のほうが点数が高いです。でも、実は、タイトルや写真、 自分の経験から「たぶんこんな話だ」と思って聞いて、それでたまたま当たるこ とも多いんです。ですから、本当の意味では、聞き取りができていないのかもし れません。助詞や文の最後の部分をちゃんと聞いていないことが多いです。 ver2 24 <資料B> 次回の授業の概要 タスク 聴解「ニュースを聞く」 聴解素材 「円安とインフレ」 キーワード: 「インフレ」「外国為替市場」 「円安」「エネルギー」 「原材料」「家計」 指導方針 内容理解のためのタスク・リスニングをメイン・タスクとする。同時に、 ①ニュース特有の流れ(「現状の報告」→「背景・原因」→「今後の展 望・対策」)を意識させる。 ②「~を招く」 「~に伴い」 「~を余儀なくされる」などの硬い表現に注 意を向けさせ、覚えてもらう。 問1 <資料A>の学習者のうち、情報の処理プロセスにおいてボトムアップ処理に依存 する傾向がある者の組み合わせとして最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選 べ。 1 学習者Lさん、および、学習者Mさん 2 学習者Mさん、および、学習者Nさん 3 学習者Nさん、および、学習者Oさん 4 学習者Oさん、および、学習者Lさん 問2 <資料B>で示された聴解タスクの前作業として行うのに最も適当なものを、次の 1~4の中から一つ選べ。 1 ドル円、ユーロ円など、さまざまな為替レートの正確な聞き取りのために、数字の 聞き取り練習をしてもらう。 2 最近の日本のインフレ状況についてインターネットで調べ、わかったことをプレゼ ンテーションしてもらう。 3 まず、最近、為替レートをチェックしたかどうかを学習者に問い、続いて、近年の 動向についてわかる範囲で話してもらう。 4 キーワード6語を導入し、それらを何度か書いて覚えてもらった上で、練習問題を 通じて定着度を測る。 ver2 25 問3 <資料B>で示された聴解タスクに取り組むにあたり、Nさんに対し個別のアドバ イスを与えることにした。Nさんへのアドバイスとして最も適当なものを、次の1~ 4の中から一つ選べ。 1 為替レートと物価の関係について、Nさんの母語で書かれた平易な解説文を紹介し 読んでもらい、理解度を問う。 2 <資料B>の授業で用いる聴解素材の音声データを一部渡し、予めディクテーショ ンしておいてもらう。 3 予めスクリプトを手渡し、わからない単語を調べておくように告げる。 4 以前勉強した聴解素材を用いて、毎日シャドーイングに挑戦してみるように言う。 問4 <資料A>の学習者Oさんに対し個別のアドバイスを与えることにした。Oさんへ のアドバイスとして最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。 1 復習として、授業で扱った聴解素材を使ってシャドーイングするように助言する。 2 助詞や文末表現に関する文法ドリルに取り組むように告げる。 3 同じ話題を扱った聴解素材を探し、内容が理解できたか否か自己評価してもらう。 4 聴解タスクの前に、タイトルや写真、自分の経験から話の内容を推測しないように 指導する。 問5 <資料B>の下線部「『~を招く』『~に伴い』『~を余儀なくされる』などの硬 い表現に注意を向けさせ、覚えてもらう」のための活動は、授業のどのタイミングで どのように組み込むべきか。最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。 1 事前に宿題として記憶しておいてもらう。 2 タスク・リスニングとして、当該の表現を書きとらせる。 3 前作業として、当該の表現を問う練習問題を与える。 4 後作業として、当該の表現がどの部分で使われているのかを聞き取り、書きとらせる。 ver2 26

解答入力

上の原文にある各問の選択肢を確認し、下で選択肢番号を選んでください。

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問2 正しいと思う選択肢の番号を選んでください。

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解答・解説(原資料)

以下は解答解説PDFから該当問題の説明を収録したものです。採点後に確認してください。

原文はPDFテキスト抽出結果をもとに収録しています。図表・段組み・下線等の視覚的な再現は完全ではない場合があります。