問題13 原文
問題 13 次の文章を読み、後の問い(問1〜5)に答えよ。
以下の文章は、さまざまな属性の日本語学習者を指導・支援している人たちから寄せら
れた相談内容である。
A 地域のボランティア教室で生活者の支援に携わっていますが、日本語教育につ
いて専門的に学んだことがないために、入門レベルの学習者を担当することが
重荷になっています。何か良い方法はないでしょうか。
B 自分が担任する小学校低学年の学級に、来日して間もない JSL 児童が編入する
予定なのですが、言葉の問題で本人・保護者どちらとも殆ど意思疎通ができない
状態です。何から始めるのが良いでしょうか。
C 認定日本語教育機関に勤務していて、授業を担当しているクラスの学生の一人
にメンタル不調の傾向が見受けられます。最近は出席率が顕著に下がってきて
いるのですが、どのように関われば良いでしょうか。
D かつて法定講習を担当していた技能実習生から、実習先からの給与だけでは経
済的に苦しいので、簡単な日本語を使うだけでできるアルバイトを紹介してほ
しいと依頼されました。どのように対応すべきでしょうか。
E 難民認定申請の結果を待っている家族(両親と子供)に生活のための日本語を
教えているのですが、親に対して質問しても子供が代わりに答えてしまい、思う
ように習得が進んでいません。一体どうしたものでしょうか。
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問1 Aに対する回答として最も適当なものを、次の1〜4の中から一つ選べ。
1 教授法やティーチャートークを気にせずに母語話者のように扱えば良い。
2 構造シラバス準拠の教科書を用いて文型積み上げ式で指導するのが良い。
3 自治体や NPO などが主催する日本語ボランティア研修を受講すると良い。
4 ボランティア教室の規約を変更して中級以上の学習者に限定する方が良い。
問2 Bに対する回答の方針として不適当なものを、次の1〜4の中から一つ選べ。
1 最初の1〜2年は、全ての教科において取り出し授業を行う。
2 初期適応指導を中心とした拠点校があれば検討するよう勧める。
3 巡回支援員の助言を受けながら指導・支援にあたるようにする。
4 母語支援員に依頼し、授業の内外で通訳してもらうようにする。
問3 Cに対する回答として最も適当なものを、次の1〜4の中から一つ選べ。
1 学生が弱気にならないように、折りに触れて根気強く励ます。
2 在籍校の教員によるカウンセリングを、定期的に実施する。
3 専門家の判断に基づきながら、可能であれば留学生活を継続させる。
4 保護者を交えて面談を行い、帰国して治療に専念するよう説得する。
問4 Dに対する回答として最も適当なものを、次の1〜4の中から一つ選べ。
1 求人情報誌を参考に、条件に合う勤め先を探す。
2 在留資格の就労条件の範囲を一緒に確認する。
3 出入国在留管理庁の電話窓口に問い合わせる。
4 日本語を使わなくてもできる仕事を紹介する。
問5 Eに対する回答として最も適当なものを、次の1〜4の中から一つ選べ。
1 親に質問する際には、子供の発話を強制的に制限する。
2 難民認定申請の結果が出るまで、学習を中断してもらう。
3 返答した子供を褒めて、親の自尊心を高めるようにする。
4 両親と子供を別々のクラスに分けて、日本語支援を行う。
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解答入力
上の原文にある各問の選択肢を確認し、下で選択肢番号を選んでください。
解答・解説(原資料)
以下は解答解説PDFから該当問題の説明を収録したものです。採点後に確認してください。
問題 13
問1 正答:選択肢3
地域のボランティア教室で日本語支援を行うために必要な知識や指導技術を習得できる。
選択肢1は入門レベルの学習者には相応しくなく、選択肢2は知識や指導技術が必要であ
り、選択肢4は地域の日本語教育ニーズを満たす役割を果たせていない点で適切ではない
と考えられる。
問2 正答:選択肢1
取り出し指導は必要に応じて行うものであり、全教科を一律に対象とすることが適切と
は限らない。体育科や技術家庭科など教科によっては、在籍学級での学習参加を促したほ
うが適切である場合もあると考えられる。
問3 正答:選択肢3
学習者の精神的な病理に関しては、教員だけで対応せずに、学校カウンセラーや臨床心
理士などの専門家の協力を得る必要がある。その上でケアを受けながら留学生活を継続さ
せる選択もあり得る。選択肢1と2は教員だけで対応している点で、選択肢4は帰国が前
提になっている点で相応しくないと考えられる。
問4 正答:選択肢2
在留資格「技能実習」は就労条件に明確な制限があり、不法就労にならないためにそれ
を確認する必要がある。選択肢1と4は不法就労助長になる可能性があり、選択肢3は今
回の状況の改善が望めない。
問5 正答:選択肢4
可能であれば学習者の属性に応じたクラス分けを行うことが望ましい。選択肢1は現実
的に不可能であり、選択肢2を行う必要はなく、選択肢3は状況の解決に繋がらないと考
えられる。
原文はPDFテキスト抽出結果をもとに収録しています。図表・段組み・下線等の視覚的な再現は完全ではない場合があります。