問題15 原文
問題 15 次の文章を読み、後の問い(問1〜5)に答えよ。
第二言語習得理論の1つに、クラッシェンが 1970〜1980 年代にかけて唱えた a モニタ
ーモデルがある。この中で、学習者の心理的な障壁が学習に対する不安などで高くなると
言語習得が起こらなくなり、反対に低くなると言語習得が起こりやすくなるとする説を
(ア) と呼ぶ。また、モニター仮説においては、b モニターが機能するための条件が
示されている。
他方、スウェインが 1985 年に提唱したアウトプット仮説では、第二言語の能力を伸ばす
ためには「理解可能なインプット」のみならず、c 理解可能なアウトプットが必要である
という立場に立つ。
同じく 1980 年代に基礎を築いたロングのインターアクション仮説では、インプットも
必要ではあるが学習者が他者と言語を用いたやりとりが必要であるとした。そのやりとり
の中で生じたコミュニケーション上の問題を修復する意味交渉によって言語習得が促進さ
れるとし、意味交渉過程での方略としては、確認チェック、理解チェック、
(イ) が挙げられる。
問1 文章中の下線部 a「モニターモデル」の説明として最も適当なものを、次の1〜4
の中から一つ選べ。
1 言語は、学習者の適性と指導法が合う方が習得しやすい。
2 言語は、媒介語を交えない方が習得に結びつきやすい。
3 言語は、学習よりも習得によって身につく。
4 言語は、文字よりも先に音声が習得される。
問2 文章中の (ア) に入れるのに最も適当なものを、次の1〜4の中から一つ選べ。
1 気づき仮説 2 情意フィルター仮説
3 敷居仮説 4 インプット仮説
問3 文章中の下線部 b「モニターが機能するための条件」として不適当なものを、次の
1〜4の中から一つ選べ。
1 言語形式に焦点が当たっていること。
2 言語形式の規則を知っていること。
3 十分な時間的余裕があること。
4 発話する前の段階であること。
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問4 文章中の下線部 c「理解可能なアウトプット」の効果について最も適当なものを、
次の1〜4の中から一つ選べ。
1 自分が「表現したいこと」と、「表現できること」を一致させられる。
2 インプット時よりも注意を意味面に向けさせることが可能となる。
3 相手の反応によって自身が持つ言語規則の仮説検証ができる。
4 アウトプットを繰り返すことで発話が自動化され、正確さが増す。
問5 文章中の (イ) に入れるのに最も適当なものを、次の1〜4の中から一つ選べ。
1 明確化要求 2 精緻化リハーサル
3 チャンキング 4 プロンプト
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解答入力
上の原文にある各問の選択肢を確認し、下で選択肢番号を選んでください。
解答・解説(原資料)
以下は解答解説PDFから該当問題の説明を収録したものです。採点後に確認してください。
問題 15
問1 正答:選択肢3
「モニターモデル」の中心的な仮説の中に「習得・学習仮説」があり、「学習」で得た
知識は「習得」には繋がらない立場に立つ。
問2 正答:選択肢2
「情意フィルター仮説」は、学習者の不安などがフィルター(障壁)を作り、習得を邪
魔するとする。
問3 正答:選択肢4
「モニター仮説」では、発話した後であっても、他の3条件を満たせば、モニターは機
能するという立場に立つ。
問4 正答:選択肢3
選択肢3が、理解可能なアウトプットの効果。選択肢1は「一致させられる」でなく「ギ
ャップに気づける」、選択肢2は「意味面」ではなく「形式面」、選択肢4は「正確さ」
ではなく「流暢さ」が増す、がそれぞれ正確な説明となる。
問5 正答:選択肢1
「明確化要求」とは、相手の発話が不明確で理解できない時に、明確にするよう要求す
ること。
原文はPDFテキスト抽出結果をもとに収録しています。図表・段組み・下線等の視覚的な再現は完全ではない場合があります。