問題9 原文
問題9 次の文章を読み、後の問い(問1〜5)に答えよ。
四技能の1つである「話す」技能は様々な観点でとらえられており、「日本語教育の参
照枠」における話す技能は a 話すこと(やりとり)と話すこと(発表)の2つに大別され、
それぞれレベルごとに能力的記述文(can-do statements)が設定されている。他方、ACTFL-
OPI においては、初級・中級・b 上級・超級の4レベルに大きく分かれ、超級以外はさらに
それぞれの中で上・中・下の3レベルに分かれている。
学習者の「話す」技能を伸ばす具体的な練習方法としては c ディスカッション、ディベ
ート、d スピーチ、e プレゼンテーションなどが挙げられる。
問1 文章中の下線部 a「話すこと(やりとり)」に関して、C1レベルの活動 Can do 一
覧として最も適当なものを、次の1〜4の中から一つ選べ。
1 社会や個人生活全般にわたって、言語上の制限もなく、ゆとりを持って、適切に、
自由に会話ができる。
2 感情表現、間接的な示唆、冗談などを交ぜて、社交上の目的に沿って、柔軟に、効
果的に言葉を使うことができる。
3 熟達した日本語話者との対話でも、相手を不用意にいらつかせたり、おかしがらせ
たりすることなく、相手が熟達した日本語話者同士で会話している時とは別の振る舞
いをしなくて済むくらいに、互いの関係を維持できる。
4 複雑な話題について、明確なきちんとした構造を持ったプレゼンテーションができ
る。補助事項、理由、関連事例を詳しく説明し、論点を展開し、立証できる。
問2 文章中の下線部 b「上級」の判断基準として最も適当なものを、次の1〜4の中か
ら一つ選べ。
1 主に単語・語句・暗記した文に頼り、自発性はなく、目標言語でサバイバルできない。
2 質問をしたり、質問に答えたりするという自発性があり、簡単な対面型の会話が維
持できる。
3 過去・現在・未来の時制を使って、詳しい描写・叙述ができ、複雑な状況に対処で
きる。
4 裏付けのある意見を述べたり、仮説を立てたりすることによって、具体的な話題も
抽象的な話題も議論できる。
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問3 文章中の下線部 c について、「ディスカッション」と「ディベート」の相違点とし
て最も適当なものを、次の1〜4の中から一つ選べ。
1 ディスカッションは意見を自由に述べるのに対して、ディベートは決められた立場
で主張する。
2 ディスカッションは学習者がテーマを決めるのに対して、ディベートは教師がテー
マを与える。
3 ディスカッションは少人数に限定して実施するのに対して、ディベートは大人数で
実施する。
4 ディスカッションは初級レベルから行えるのに対して、ディベートは中級レベル以
上しか行えない。
問4 文章中の下線部 d「スピーチ」を評価する際の留意点として不適当なものを、次の
1〜4の中から一つ選べ。
1 翻訳ソフトや生成 AI がどこまで利用可能なのかを指示しておく。
2 発表の内容よりも表現力の豊かさの方を重視して点数をつける。
3 スピーチ原稿を書き始める前に学習者とルーブリックを確認する。
4 フィードバックは、どのように改善すれば良いかを具体的に伝える。
問5 文章中の下線部 e「プレゼンテーション」の資料を作成する際の留意点として、最
も適当なものを、次の1〜4の中から一つ選べ。
1 誰に向けた発表であるかを意識した上で、全体の構成を考える。
2 資料内で使用するすべての漢字に、ルビを振るよう心がける。
3 話す内容を一言一句スライドに書き起こして、聴衆に提示する。
4 文字色を多く使用し、視覚的に注目を集められるようにする。
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解答入力
上の原文にある各問の選択肢を確認し、下で選択肢番号を選んでください。
解答・解説(原資料)
以下は解答解説PDFから該当問題の説明を収録したものです。採点後に確認してください。
問題9
問1 正答:選択肢2
「日本語教育の参照枠」に記載があるC1レベルの活動 Can do。参考までに、選択肢1は
C2レベルで、選択肢3はB2レベルの活動 Can do。選択肢4はC1レベルではあるが「話
すこと(発表)」の活動 Can do。
問2 正答:選択肢3
選択肢1は初級、選択肢2は中級、選択肢4は超級の判断基準。
問3 正答:選択肢1
「ディベート」は決められた立場に立ち相手や聴衆を説得する点で「ディスカッション」
と異なる。他の選択肢にあるテーマを誰が決めるか、人数、参加者の熟達度は相違点とは
言えない。
問4 正答:選択肢2
「スピーチ」の評価においては、表現力の豊さよりも内容面を重視する方が望ましい。
他の選択肢はスピーチ活動を行う目的を達成するために留意する必要がある。
問5 正答:選択肢1
「プレゼンテーション」は、聞き手に応じた構成が求められる。選択肢2のルビ、選択
肢3の文字起こし、選択肢4の文字色は、どれも必要最小限に留めることが望ましい。
原文はPDFテキスト抽出結果をもとに収録しています。図表・段組み・下線等の視覚的な再現は完全ではない場合があります。