日本語教員試験 2026 読解問題

問題6|原文収録・解答確認機能付きHTML

2026 読解問題 ©ヒューマンアカデミー

問題6 原文

問題6 次の文章を読み、下の問い(問 1~5)に答えよ。 日本語には、曖昧さが付きまとうと言われることがある。それは、日本語が a 高コンテ クスト文化であることと無縁ではないだろう。このような日本語の特質は、日本語の文法 や語用論的な特徴を考えるうえで欠かせない。 まず、文法的な特徴を見るために b 「知らない人」という句を考えてみよう。これは名 詞修飾節と名詞の組み合わせであると分析できるが、その統語的な構造はこの句だけで判 断することはできない。なぜなら、例えば、母親が子供に向かって「知らない人について 行っちゃだめだよ」と言った場合の「知らない人」と、ある社員が同僚に対して「来週の ミーティング会場ですが、知らない人はこちらの掲示板で確認しておいてください」と言 った場合の「知らない人」とでは構造が異なるからだ。日本語では、基本文型の成分であ っても文脈から容易に推測される場合には省略されることが多いため、節内の統語構造以 上に文脈情報に依拠した解釈が重要性を持ち得る。 日本語の語用論的な特徴としては、婉曲的な表現が多いことが挙げられる。婉曲的な言 い回しは至る所で使われ得るが、c 隣接ペアの2つ目の発話が非優先応答(dispreferred response)である際に、とりわけ顕著に現れる。このような発話は、しばしばグライスの 協調の原理における d 関係の公理から逸脱した発話になるが、その違反によって発話の 意図が伝えられる場合も多い。このような語用論的な側面の指導は、文を単位とした練習 方法では限界があり、e 談話レベルの口頭練習を取り入れる必要がある。

問1 文章中の下線部 a「高コンテクスト文化」に関する説明として最も適当なものを、 次の1~4の中から一つ選べ。

問2 文章中の下線部 b「知らない人」をめぐって、この段落で示された2通りの解釈と 同様の解釈が成り立つものを、次の1~4の中から一つ選べ。

問3 文章中の下線部 c「隣接ペアの2つ目の発話が非優先応答(dispreferred response)」 となる例として最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。

問4 文章中の下線部 d「関係の公理」について、この公理に違反することで含意を伝え ていると言える例として最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。 (教師の「宿題をしてきましたか」という問いに対する学生の答え)

問5 文章中の下線部 e「談話レベルの口頭練習」を実施するにあたって配慮すべき点と して最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。

解答・解説(原資料)

以下は解答解説PDFから該当問題の説明を収録したものです。採点後に確認してください。

原文はPDFテキスト抽出結果をもとに収録しています。図表・段組み・下線等の視覚的な再現は完全ではない場合があります。