問題7 原文
問1 文章中の下線部 a「B1後半レベル」について、2021 年、文化審議会国語分科会に よってとりまとめられた「日本語教育の参照枠報告」に基づけば、「理解すること: 聞くこと」の「B1後半レベル」の記述に相当するものとして最も適当なものを、次 の1~4の中から一つ選べ。
問2 文章中の下線部 b について、トップダウン・モデルで情報を処理するように促す活 動として不適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
問3 文章中の下線部 c「トップダウン式の理解が成立したからと言って、受容した内容が 直ちに産出できるかと言えば、必ずしもそんなことはない」ことの理由として考え得 る最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
問4 文章中の下線部 d「別の活動」の候補として不適当なものを、次の1~4の中から 一つ選べ。
問5 文章中の下線部 e「結束性に着目した指導」で取り上げ得る項目として最も適当な ものを、次の1~4の中から一つ選べ。
解答・解説(原資料)
以下は解答解説PDFから該当問題の説明を収録したものです。採点後に確認してください。
問題7
日本語教育の参照枠、トップダウン・モデルとボトムアップ・モデルの情報処置、聴解
練習のさせ方、結束性等が盛り込まれた総合問題である。
問1 正答:選択肢4
「日本語教育の参照枠」の内容は、しっかり押さえておこう。B1 は「自立した言語使用
者」の段階である。キーワードを見つけ、要点を押さえるようにするとよい。
問2 正答:選択肢2
トップダウン・モデルでは、学習者が自らの既有知識と照らし合わせながら、文章の情
報を予測したうえで処理していくことが期待される。そのため、選択肢1や3のように、
聞く前にスキーマの活性化をしておくことは、トップダウン・モデルの聴解へと導くため
のステップになる。また、聞き取るべき内容を限定し、目的意識を持って聞くように促す
ことも、内容に関する予測や推測を促すことにつながる。
他方、事前に文型に注目させれば、文章の内容についての予測・推測をしようとする気
持ちよりも、言語形式の細部へと注意を引き付けがちとなり、ボトムアップ・モデル寄り
のアプローチになりやすい。
問3 正答:選択肢3
聴解においては、情報処理スピードを操るのは聞き手ではなく話し手である。また、助
詞やその他の機能語は弱く発せられる傾向があり、聞き取りにくい場合も多い。そのため、
学習者は比較的目立って発せられる自立語を拾うように聞く傾向があると言われる。
問4 正答:選択肢3
機能語等の細部にも注目しなければならない聞き方をさせることで、言語形式に対する
気付きを促し得る。要約は、言語形式や細部に注意させるというより、内容理解を中心に
据えた問題である。
問5 正答:選択肢2
結束性とは、指示詞や接続詞などによって文と文、段落と段落が意味的につながる性質
である。そのため、それらに注意を向けさせる活動が結束性への指導となる。
原文はPDFテキスト抽出結果をもとに収録しています。図表・段組み・下線等の視覚的な再現は完全ではない場合があります。